くろあかのブログ

私たちはスマホに依存している! 『スマホ脳』を読んで

 
最近、アンデシュ・ハンセン著『スマホ脳』という面白い本を読みました。 著者はスウェーデンの有名な精神科医だそうです。

売れている本ということでポチッてみたのですが、これが中々衝撃的な内容でした。『スマホ脳』という強烈なタイトルの通り、スマホと私たちの脳に関する本になります。

スマホはここ10年くらいで爆発的に普及しました。NTTドコモ モバイル社会研究所の2021年1月の調査によると、スマホの所有率は92.8%だったそうです。ほんの10年くらい前まではほとんど誰も持っていなかったことを考えれば、驚異的な所有率と言えるでしょう。

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そんなスマホに、私も含め多くの人間が依存し切っています。

電車では誰も彼もが俯いてスマホを使っていますし、レストランでは恋人や友人同士でいるにも関わらず無言でスマホのスクリーンを見ている光景は珍しくありません。

これらは異常な光景だと、多くの人が感じているのではないでしょうか。でも、誰もこのことを指摘しようとはしません。スマホが私たちにとって魅力的すぎるからです。

 

著者はスマホの問題点を人類の進化論的な観点から説明します。この説明が明快で非常に分かりやすい! 私たちの脳はサバンナで狩猟していた頃から何も変わっていないという説明は、目から鱗でした。

 また、著者はスマホが子供の発育に悪影響を与えるとしています。教育大国で有名なスウェーデンの異常事態についても本の中で紹介されています。

スティーブ・ジョブズが自身の子供に iPad を触らせなかった。ビル・ゲイツの子供が14歳になるまでスマホを持たなかった。IT の頂点に君臨した彼らの行動が、全てを物語っているように思えてなりません。

私も、スマホとの付き合い方は考え直さなければならないと思いました。今ではほとんどのアプリの通知をオフにして、寝室に持ち込まないようにしています。

スマホに依存している現代社会を生きる人々には、是非読んでほしい一冊だと思います。

 

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